本公演記録その2

(2001年~2003年)

 

 

2001年
4月


第14回公演「アドウェントゥーラ
          ~これから起こるであろうところのもの~
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→実験公演と称し、料金1000円均一で観客
  の度肝を抜く。しかし、その内容は、グリム
  童話やアンデルセン童話といった既成の
  物語を軸に、20世紀の様々な出来事を、
  アグリ-独自の視点で描いた快作。
 

会場:スペースゼロ

 

7月


第15回公演「さっちゃん」
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→第1回女性作家・演出家フェス~姫ごと~
  に参加。作品は第4回公演の「さっちゃん」
  を大幅にリメイクし、より作品に深みが出た
  と評判を得る。間違いなくアグリー代表作
  の一つになるだろうと思われる。
 

会場:HEP HALL

 

12月


第16回本公演「獣のこのこ」
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→21世紀初の長編新作は獣と人との関わり
  を通して “言葉・教養・しつけ” それらを
  備える人間の心にある闇(それが“獣”か)
  を描いた意欲作。
  舞台に屋根を出現させ高さや奥行きの
  空間を利用した演出も見所のひとつとなった。

会場:扇町ミュージアムスクエア

 

 

2002年
10・11月

 

 

第17回本公演「眠りの切り札」
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→約1年ぶりの本公演は、98年に発表し
  好評を得た「眠りの切り札」の再演。
  続編ともいえる今回は、罪を犯した少年
  のその後と、その話を“神話”として語り
  継ぐ街の崩壊する様を前回と同じくトロイア
  戦争をモチーフに描かれた。
  この作品でリージョナルシアターシリーズに
  参加。初の東京本公演となった。

会場: AI HALL(大阪)・ 東京国際芸術劇場(東京)


 

2003年
1月

第18回本公演「さポろペ」(再々演)
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→96年初演の作品。98年にも再演を重ねての
  今公演でも、“さポろペ”という不可思議な
  言葉に巻き込まれる少年や人々の話を
  痛快に描く。
  客席を四方に囲んだ舞台を出現させるなど、
  アグリーならではのOMSでの挑戦も見受
  けられた。

会場:扇町ミュージアムスクエア

 

6月


第20回本公演「くちなしジョッキィ」
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→約1年半ぶりの新作は『カンパイマウンテン』
  とよばれる世界に入り込んだ人々それぞれ
  の“酔い”と“覚悟” の物語を背景に、自殺
  できずにいる男、「背広」とそこにいつのま
  にか存在する 「僕」のある日の風景が
  描かれる。

会場:HEPホール

 

10・11月

 

第21回本公演「アドウェントゥーラ」
作:樋口 美友喜 演出:池田祐佳理

→毎日寡黙に模型を作りつづける「模型屋」
  は、ある日パンとパンの間に挟まった
  カセットテープを手にする。そのカセットテ
  ープには20世紀の物語が詰まっているの
  だった・・・。
  この作品でタイニイアリスフェスティバル
  03に参加。
  2度目の東京本公演をはたした。

会場: ウイングフィールド(大阪)
タイニイアリス(東京)