出演
労働者/宮尾昌宏
男/竹田茂生
女/黒田真史
作・演出/樋口ミユ
ドラマトゥルク/二宮彩乃
舞台監督/森崎美弥子
照明/横原由祐
照明オペレーション/二宮彩乃
音響/近松祐貴(オリジナルテンポ)
音響オペレーション/田中ゆかり
衣装製作/辻竜一
チラシデザイン/岸本昌也
制作/須藤千代子
今回は、座・高円寺劇場創造アカデミー出身の役者たちと
東京バージョン『Aftershock』を立ち上げる。
日時:2013年12月9日(月)~22日(日)
9(月)19:30
10(火)19:30
11(水)19:30
12(木)19:30
13(金)19:30
14(土)19:30
15(日)休演
16(月)19:30
17(火)19:30
18(水)19:30
19(木)19:30
20(金)19:30
21(土)19:30
22(日)17:00
全13回公演 上演予定時間1時間10分
チケット:前売り2000円/当日2500円
場所:ギャラリーLIFT
162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町547 大森ビル1F
あらすじ
ひとりの男は夜行バスに乗ってやってきて“労働者”となった。
労働者はペダルを漕いで灯りをともす。他にありつける仕事もない人々にとって
“労働者”は最後の砦なのだ。
ある日、労働者は雇い主農夫の家を照らしていた。農夫はもう屋外で育てられなくなってしまった野菜をどうにか家の中で育てられないかと考えて、違法労働の労働者を雇ったのだ。しかし摘発を受け労働者は捕まってしまう。ぶち込まれた警察所内で、労働者は解体屋と出会う。自転車型自家発電を文字通り解体する仕事。解体屋は労働者に問う。
「お前のペダルのポリシーは何だ?」
労働のポリシーは何だと聞かれても答えられない労働者。解体屋は労働者に、業者に頼らず自分で自家発電の商売をするなら解体はしないと耳打ちする。しぶしぶ承諾した労働者は考えてみる。自分は、この自転車型自家発電機で何を照らしたいのだろうと。野菜の芽が出ないかとうつむいていたあの農夫が住んでいた家に戻ってみると、そにはもう農夫はいなく別の家族が住んでいた。呆けた姉と、その姉を支え続けるストレスを抱えた弟の2人家族。労働者はペダルを漕ぐ。もしかしたら、農夫が残していった種が家の中で芽吹くかもしれないという希望を持って。
貧困から逃れようと、原発から逃れようと、争いから逃れようと、世界はいつも新たな別のシステムを作り出す。だが、新しいシステムは本当に「新しい」のか。システムを支えるのは低賃金で働く労働者。相も変わらずシステムの底辺にいる人間たちの生活は変わりがない。問題はシステムなのか、ヒューマンなのか。